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がん終末期の倦怠感に対する鍼灸が有効

癌の倦怠感に鍼灸|千葉県|船橋・松戸・鎌ヶ谷|鍼灸治療院
がんの倦怠感には通常、薬物治療として精神刺激薬やステロイドなどの投与の効果が知られています。
しかし、終末期が近づくにつれ薬の効果が薄れることから対処は困難となります。
このため終末期の倦怠感に対してはクスリ以外の補完代替医療、そのひとつとして鍼治療が選択肢としてあげられることがあります。

ここでは、終末期の倦怠感への鍼治療の効果についての論文を紹介します。


『がん終末期の倦怠感に対する,鍼治療の効果』
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspm/12/4/12_781/_html/-char/ja

【要約】
倦怠感はがん終末期に多くの患者が経験するが、それに対する鍼治療(接触鍼)の有用性を検討する。
緩和ケア病棟に入院・紹介された患者のうち16例を対象に、通常治療に加えて2週間に3回の鍼治療が行われた。
接触鍼法による鍼治療を行った結果、「がんによる倦怠感の評価(CFS)」では有意差は認めなかったものの、治療期間前後と治療直後の「痛みの評価(NRS)」「唾液中アミラーゼ値(ストレス度を知ることができる)」の改善を認めた。
倦怠感に対し鍼灸は効果がある可能性が示唆された。副作用は認めなかった。
倦怠感は緩和ケア領域ではコントロールが難しい症状の一つであり、副作用のリスクも少ない鍼治療を取り入れていくことは有用な可能性がある。

【癌と鍼灸】
海外においては、がん患者に対しても鍼灸の臨床研究が盛んで、化学療法に関連した嘔気嘔吐に対する効果・化学療法後の末梢神経障害に対する効果・呼吸困難に対する効果・がん性疼痛に対する効果、などが報告されている。
倦怠感に対しては,化学療法後の倦怠感に対する効果を示したphase II studyが知られている。
しかし,これらのうち鍼治療の有用性についてエビデンスがあるのは化学療法に関連した嘔気・嘔吐に対してのみである。
他については十分なエビデンスとしては認められていない。
また,終末期の倦怠感に対する鍼治療の有用性に関する検討は,調査をした範囲では認めなかった。
しかし,臨床的にはイギリスなどでは多くのホスピスで終末期ケアに鍼治療が取り入れられており、アメリカでも緩和ケアの一部としてより活用していくべきだという議論がされてきている。

【治療内容】
アサヒディスポ銀鍼・8分×8分1番を用いる。
経穴に対し鍼先の接触のみで治療する。
鍼の深さは接触のみ、接触時間は約15秒。
得気は術者にあるが,患者にはなくてもよい。
刺入を行わないため出血や感染などの副作用を生じる可能性が非常に低く、また刺入と比較して刺激も弱いため、全身状態の悪いがん患者に対しても行うことが可能である。
今回、脈診をはじめとする四診を用いて経絡治療を基本とした証の診断をしたうえで本治法を行った。
その際の使用穴は、全例に中脘(CV12)・関元(CV4)・天枢(ST25)・曲泉(LR8)・太白(SP3)・太淵(LU9)・復溜(KI7)を使用
それぞれの証に応じて期門(LR14)・章門(LR13)・中府(LU1)・京門(GB25)・大陵(PC7)・膻中(CV17)・気海(CV6)・足三里(ST36)の中から選択し使用することとした。
治療は経験上一般的と考えられる3〜4日毎(週2回)に、午後のほぼ同じ時刻に施すようにし、合計3回行った。

まとめ

癌の倦怠感に鍼灸|鎌ヶ谷市(新鎌ヶ谷)の鍼灸院
がん終末期の倦怠感に対する鍼灸が有用だ、という内容でした。
治療方法も丁寧に書かれていて、とても参考になりました。
(※「経絡治療」という鍼灸のいち流派の治療なので、当院では正確にマネはできませんが…)
中医学で言うと「脾腎肺の虚」を補うような感じでしょうね。

現実的に、終末期のがん患者さんが鍼灸院に来るということは少ないと思います。
あっても継続的に通うことは難しいと考えられます。
それでも「痛みとストレスを緩和させることができた」という情報は貴重です。
往診するという方法も考えられますし、ね。

また今回の論文が教えてくれることは、なにも終末期だけに限ったことではないと考えます。
少しずつ体力などを消耗していく状況の中で、つらさを緩和できる可能性を示しています。

病院で積極的に治療されている人も、緩和ケア期に入っている人も、鍼灸でできることがあります。
ご活用ください。

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